納税手続きのデジタル化とそのメリット

2024年3月27日

こんにちは！
静岡から全国へ向けて「IT×税務会計×補助金＝経営革新」を発信する株式会社TOCオフィスコンサルティング／戸越裕介税理士事務所です！
本日は、「納税手続きのデジタル化とそのメリット」についてお話しします。

納税手続きのデジタル化は、私たちの生活をより便利にし、税務行政の効率化を実現しています。特に令和7年からは、申告書等控えへの収受日付印が不要となり、税務手続きが一層簡素化されることになりました。この変更は、税務署に行かずとも、あらゆる税務手続きを完了できる社会を目指す国税庁の大きな一歩と言えるでしょう。

この背景には、e-Tax利用率の向上や、デジタルトランスフォーメーション（DX）の進捗があります。
国税庁は、納税者の利便性の向上を目指し、申告手続き等のオンライン化や、事務処理の電子化、押印の見直しなど、国税に関する手続きや業務の在り方を抜本的に見直しています。

この取り組みのメリットは非常に大きいです。まず、申告書等の控えに収受日付印が不要になることで、納税者は書類の提出や受け取りのために税務署を訪れる手間が省けます。
また、e-Taxを通じたオンライン申告では、送信されたデータの受信通知をもって申告書の提出事実を確認できるため、物理的な証拠を保管する必要がなくなります。

さらに、申告書等情報取得サービスを利用すれば、提出した書面のPDFファイルを簡単に取得できるため、紙の書類を保管するスペースを節約でき、情報の検索や管理が格段に容易になります。
このように、デジタル化によるメリットは、納税者の時間と労力の節約だけでなく、環境への配慮にもつながります。

しかしながら、このデジタル化の波に乗るためには、マイナンバーカードの取得や、e-Taxといったシステムへの慣れが必要です。特にマイナンバーカードは、オンラインでの申告書等情報取得サービスを利用する上で不可欠なものとなっています。
そのため、まだカードを取得していない方や、オンライン申告に不安を感じている方は、この機会に取得や慣れるための一歩を踏み出してみるのも良いでしょう。

デジタルトランスフォーメーションは、納税手続きに限らず、私たちの生活のあらゆる面で進行しています。これを機に、デジタル技術の活用を進め、より便利で効率的な生活を目指してみてはいかがでしょうか。
デジタル化の進展により、時間や場所に縛られることなく、いつでもどこでも税務手続きが行えるようになります。これは、忙しい日々を送る私たちにとって、非常に大きな利点です。仕事や家庭の事情で税務署の開いている時間に行くことが難しい人も、このシステムを活用することで、自分のスケジュールに合わせて手続きを進めることができるようになります。

また、デジタル化によるもう一つの大きなメリットは、紙の使用量を減らし、環境保護に貢献できる点です。紙の申告書を印刷し、郵送する手間とコストが削減できるだけでなく、紙の消費そのものを抑えることができます。
こうした小さな変化が、地球環境に与えるポジティブな影響は決して小さくありません。

しかし、デジタルトランスフォーメーションの恩恵を受けるためには、デジタル機器の操作に慣れることや、セキュリティへの意識を高めることが必要です。
特に、個人情報を含むデータを扱う際には、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。これには、定期的なパスワードの変更や、マルウェア対策ソフトの利用、重要なデータのバックアップなどが含まれます。

国税庁は、納税者の利便性向上を目指してデジタルトランスフォーメーションを進めていますが、私たち納税者自身も、この変化に適応し、新しいシステムを積極的に利用していくことが求められています。
不安や疑問がある場合は、国税庁のウェブサイトを参照したり、専門家に相談したりすることで、スムーズに移行を進めることができるでしょう。

最後に、コラムの内容の詳細や、企業、個人の状況に応じた対応については、株式会社TOCオフィスコンサルティング／戸越裕介税理士事務所にお気軽にご相談くださいませ！
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