新しいNISA制度の利用状況とその特徴

2024年6月19日

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本日は、「新しいNISA制度の利用状況とその特徴」について取り上げます。

新しいNISA制度に関して、野村アセットマネジメントが実施した「投資信託に関する意識調査」では、令和6年から新しくなったNISAの「つみたて投資枠」または「成長投資枠」を利用している方が全体の13%という結果が出ました。特に20代が16%、30代が19%と、若年層の利用割合が比較的高いことが特徴的です。

つみたて投資枠と成長投資枠について、それぞれの利用割合も示されています。つみたて投資枠は78%、成長投資枠は60%の利用率となっています。年齢層別で見ると、つみたて投資枠は20代から60代の方々に人気があり、成長投資枠は70代以上の方々が多く利用している傾向があります。

NISA制度についての理解度も興味深い結果が出ています。つみたて投資枠と成長投資枠について「詳しく知っている」または「大まかに知っている」と回答した方は約3割にとどまります。しかし、NISAを利用していない方々でも、つみたて投資枠については約8割、成長投資枠については約7割が「認知している」と答えています。

NISAの特徴としてよく知られている点では、「運用益が非課税になる」という点が41%で最も多く、次いで「NISA口座は1人につき1口座のみ保有できる」(23%)、「非課税保有期間が無期限」(22%)という点が挙げられています。これらの特徴がNISA制度の魅力として広く認識されていることがわかります。

また、NISAについて「良いと思う点」では、「運用益が非課税になる」という回答が41%で最も多く、次いで「非課税保有期間が無期限」(21%)、「全体の非課税保有限度額が1800万円」(11%)、「自分の好きなタイミングで売買が行える(成長投資枠のみ)」(11%)が挙げられました。特に非課税という点が、NISAを利用する上での大きな魅力となっているようです。

NISAを利用するための資金源としては、「預貯金などを利用している」という方が41%と最も多く、次いで「毎月の収入から」が続いています。これからNISAを利用するに当たって、どのように資金を準備するかが重要なポイントとなります。

各投資枠で利用したい金額についても調査が行われており、つみたて投資枠および成長投資枠のいずれも年間投資上限額まで利用したいという方が15%、月1万円未満で利用したいという方が10%でした。また、つみたて投資枠で利用している商品の種類としては、「全世界株式型(インデックス)」が56%で最も多く、次いで「米国株式型(インデックス)」(42%)、「国内株式型(インデックス)」(17%)、「バランス型」(15%)などが続いています。

投資に当たって最もよく利用している金融機関については、「ネット証券」が42%で最多となっており、「店舗型証券」(28%)、「大手銀行・信託銀行」(12%)が続きます。また、NISA口座を保有している金融機関も「ネット証券」が44%で最も多く、選ぶ際に重視する点としては「取引コストが安いこと」(34%)が挙げられていますが、60代以上の方々は「普段利用している金融機関」を重視する傾向が強いようです。

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