法人向けファクタリングおすすめ12選|税理士が手数料・審査基準を解説【2026年度版】

法人向けファクタリングアイキャッチ

※本記事はプロモーションを含みます。掲載順位は、当法人の税理士が定めた評価基準(手数料の上限開示、買取可能額、入金スピード、運営実績)で決定しており、広告主の意向で変わることはありません。(各社スペックは2026年10月時点・公式サイトを参照)

数百万円規模の資金調達が必要な企業では、「銀行融資が間に合わない」「赤字決算で審査が通りにくい」といった課題が発生します。法人向けファクタリングはこうした課題の解決策のひとつです。

ただし、法人経営者の切迫した状況に付け込んで法外な手数料を取る悪質な業者も存在するため、会社選びは慎重に行う必要があります。

本記事では、法人取引を強みとする信頼できるファクタリング会社12社を、税理士が手数料・買取可能額・入金スピード・運営実績の基準で比較・厳選しました。

この記事でわかること
  • 法人向けファクタリング会社の特徴と選び方
  • 審査で見られる4つのポイントと手数料相場
  • 業種別(建設業・IT・医療法人)の活用事例
  • 仕訳・法人税への影響(税理士解説)
目次

法人向けファクタリングサービス迷ったらココがおすすめ!

当サイトでは12社を比較し、以下の基準で3社を厳選しました。

おすすめの法人ファクタリングの選定基準
  • 設立3年以上の実績があること
  • 手数料の上限が明示されている、または見積もり時に確認できること
  • 買取可能額の上限・下限がなく、少額から大口まで対応できること
  • 審査から契約手続きまでオンライン完結できること

【厳選3社比較表】

スクロールできます
事業者名買取可能額手数料入金スピード契約の種類必要書類
QuQuMo下限・上限なし1%~(上限は個別見積もり)最短2時間2社間請求書
通帳
アクセルファクター30万円〜上限なし0.5%~最短2時間2社間/3社間請求書
通帳
財務再生支援センター下限・上限なし0.5%~8%最短2時間2社間請求書
本人確認書類
通帳

※本表を含む記事内のすべての比較表は、2026年10月時点の各社公式サイトの記載にもとづいています。最新の条件は各社公式サイトでご確認ください。

QuQuMoは完全オンライン完結で取引先に知られるリスクが低く、買取金額の上限・下限がない点が法人利用に向いています。

手数料の下限を重視するならアクセルファクター、財務状況に不安がある場合は無料相談ができる財務再生支援センターも候補になります。

法人の資金調達におすすめのファクタリング会社12選

法人向けファクタリング会社を12社比較しました。審査申込の結果や入金までのスピード、手数料率は各社異なるため、3社程度申込を行い、一番条件がよいところに請求書の買取を依頼することをおすすめします。

スクロールできます
事業者名買取可能額手数料入金スピード契約種類必要書類オンライン完結設立
QuQuMo下限・上限なし1%〜最短2時間2社間請求書、通帳〇2018年
アクセルファクター30万円〜上限なし0.5%〜最短2時間2社間、3社間請求書、通帳、身分証明書〇2018年
財務再生支援センター下限・上限なし0.5〜8%最短120分2社間請求書、本人確認書類、通帳〇2018年
セゾンファンデックス300万円〜1億円1〜6%最短翌日(5営業日)2社間、3社間審査申込書、請求先情報シート、通帳コピー等〇1984年
ベストファクター10万円〜1,000万円以上2%〜最短60分2社間請求書、通帳、身分証明書〇2020年
土建くん10万円〜2%〜最短2時間2社間、3社間請求書、通帳、本人確認書類〇2017年
メンターキャピタル下限なし〜1億円2.0%〜最短30分2社間、3社間本人確認書類、通帳、請求書〇2009年
ファクタープラン300万円〜1.8%〜最短60分2社間、3社間請求書、通帳〇2017年
PMG50万円〜2億円1%〜最短2時間2社間、3社間請求書、通帳、身分証明書〇2015年
ビートレーディング下限・上限なし2%〜最短2時間2社間、3社間請求書、通帳〇2012年
日本中小企業金融サポート機構下限・上限なし1.5%〜最短3時間2社間、3社間請求書、通帳〇2017年
AGビジネスサポート1万円〜1億円2%〜最短即日2社間、3社間請求書、入金済み請求書、通帳、身分証明書〇2001年

QuQuMo|手数料1%〜・2社間特化でオンライン完結

ファクタリングのQuQuMo

QuQuMoは、少額債権から大口買取まで柔軟に対応する独自審査のファクタリング会社です。運営元の株式会社アクティブサポートは一般社団法人オンラインファクタリング協会に所属しています。

QuQuMoの特徴
  • 必要書類は請求書・通帳の2点のみ
  • 最短2時間で入金
  • 24時間365日受付可能
  • オンライン完結で来店不要
  • 取引先に通知されない2社間特化
  • 買取可能額の上限・下限なし

創業直後や赤字決算の企業でも、売掛先の信用力次第で対応が可能です。

利用者の声

午前中に審査申込をして当日の夕方までに入金していただけました。

税理士のコメント
書類が少なく審査スピードが速いため、決算内容に不安がある法人や、初めてファクタリングを利用する法人に向いています。一方で手数料の上限が非公開のため、大口取引を検討している場合は見積もり時に必ず上限を確認してください。

事業者名QuQuMo
対象事業者法人・個人事業主・フリーランス
買取可能額下限・上限なし
手数料1%〜(上限は個別見積もり)
審査スピード最短30分
入金スピード最短2時間
契約種類2社間
必要書類請求書、通帳
審査通過率非公開
オンライン完結〇
設立2018年
本社所在地東京都豊島区南池袋2丁目13-10 南池袋山本ビル 3階
運営会社株式会社アクティブサポート

アクセルファクター|手数料0.5%〜・審査通過率93.3%

ファクタリングのアクセルファクター

アクセルファクターは、独自審査により審査通過率93.3%と最短2時間の入金を両立するファクタリング会社です。中小企業庁「認定経営革新等支援機関」の認定を受けています。

アクセルファクターの特徴
  • 審査通過率93.3%(自社調べ・2026年10月時点)
  • 入金まで最短2時間
  • 累計利用社数11,000社以上
  • 必要書類は請求書・通帳・身分証明書の3点

資本金2億円超のグループ傘下で運営されており、2社間ファクタリング(スピード優先)と3社間ファクタリング(手数料重視)の両方に対応しています。

税理士のコメント
審査通過率の高さと手数料の下限の低さが両立している点が強みです。ただし手数料は「0.5%〜」の下限表示のため、実際の適用率は売掛先の信用力によって上下します。3社間を選ぶ場合は取引先への通知が発生する点にご注意ください。

事業者名アクセルファクター
対象事業者法人・個人事業主・フリーランス
買取可能額30万円〜上限なし
手数料0.5%〜
審査スピード最短30分
入金スピード最短2時間
契約種類2社間、3社間
必要書類請求書、通帳、身分証明書
審査通過率93.3%(自社調べ・2026年10月時点)
オンライン完結〇
設立2018年
本社所在地東京都豊島区高田3丁目32-1
運営会社株式会社アクセルファクター

財務再生支援センター|財務コンサルティングも同時に相談可

財務再生支援センターは、財務状況が厳しい事業者に対しても最短120分での入金を行うファクタリング会社です。中小企業庁認定経営革新等支援機関で、税理士・会計士など120社以上と提携し、資金繰りの根本的な相談にも対応します。

財務再生支援センターの特徴
  • 最短120分で入金可能
  • 累計10,000社以上の実績
  • 財務状況について無料相談が可能
  • 赤字決算の企業でも利用できるケースがある
注意点

本記事の調査時点で、運営会社名の記載が情報源によって異なっていました(公式サイト・第三者サイトで表記に相違あり)。お申込み前に、公式サイトの会社概要ページで運営会社名を必ずご確認ください。

税理士のコメント
単発のファクタリング利用だけでなく、資金繰り改善についての相談窓口も兼ねている点が特徴です。財務状況に強い不安がある法人は、まず無料相談を利用してみるとよいでしょう。

事業者名財務再生支援センター
対象事業者法人、個人事業主
買取可能額下限・上限なし
手数料0.5〜8%
審査スピード最短60分
入金スピード最短120分
契約種類2社間
必要書類請求書、本人確認書類、通帳の写し
審査通過率非公開
オンライン完結〇
設立2018年10月
本社所在地東京都新宿区新宿2-15-26
運営会社要確認(公式サイトの会社概要ページでご確認ください)

セゾンファンデックス|大手信販会社グループの安心感

セゾンファンデックスは、大手信販会社クレディセゾングループが運営するファクタリングサービスです。1984年設立と歴史が長く、安心感を重視する法人に向いています。

セゾンファンデックスの特徴
  • クレディセゾングループが100%出資
  • 手数料1%〜
  • 請求業務と回収業務を一本化できる
  • 300万円〜1億円の債権に対応

税理士のコメント
大手グループ運営という信頼性の高さが最大の強みです。一方で入金まで5営業日程度かかるため、当日中の資金調達には不向きです。急ぎでない大口の資金調達を計画的に行いたい法人に向いています。

事業者名セゾンファンデックス
対象事業者法人
買取可能額300万円〜1億円
手数料1〜6%
審査スピード非公開
入金スピード最短翌日(5営業日)
契約種類2社間、3社間
必要書類審査申込書、請求先情報シート、通帳コピー等
審査通過率非公開
オンライン完結〇
設立1984年
本社所在地東京都豊島区東池袋3丁目1-1
運営会社株式会社セゾンファンデックス

ベストファクター|審査通過率92.25%で注文書ファクタリングも対応

ベストファクターは審査通過率92.25%と審査に通りやすいファクタリング会社です。

ベストファクターの特徴
  • 審査通過率92.25%(自社調べ・2026年10月時点)
  • 最短60分(24時間以内)で入金
  • 注文書ファクタリング対応(工事中・納品前の案件でも利用可)

税理士のコメント
審査通過率の高さを公表している数少ない会社です。ただし審査結果は最終的に売掛先の信用力などで変わるため、「高確率で必ず通る」という保証ではない点にご留意ください。

事業者名ベストファクター
対象事業者法人・個人事業主・フリーランス
買取可能額10万円〜1,000万円以上
手数料2%〜
審査スピード最短5分
入金スピード最短60分
契約種類2社間
必要書類請求書、通帳、身分証明書
審査通過率92.25%(自社調べ・2026年10月時点)
オンライン完結〇
設立2020年
運営会社株式会社アレシア

土建くん|建設業特化・累計10,000件以上の相談実績

建設業の注文書ファクタリングにも対応する土建くん

土建くんは、建設業に特化し16時までの審査申込で最短当日入金できるファクタリングサービスです。建設業出身のスタッフが対応し、納品確定前の注文書も買取可能です。

土建くんの特徴
  • 建設業特化・累計10,000件以上の相談実績
  • 審査通過率93%(自社調べ・2026年10月時点)
  • 注文書ファクタリング対応
  • 当日16時までの申込で即日対応

税理士のコメント
工期が長く入金サイトが長い建設業の資金繰りに向いた会社です。建設業以外の法人は対象外となる場合があるため、事前に対象業種を確認してください。

事業者名土建くん
対象事業者法人・個人事業主・フリーランス(建設業)
買取可能額10万円〜
手数料2%〜
審査スピード最短2時間
入金スピード最短2時間
契約種類2社間、3社間
必要書類請求書、通帳のコピー、本人確認書類
審査通過率93%(自社調べ・2026年10月時点)
オンライン完結〇
設立2017年
本社所在地東京都豊島区池袋2-53-12
運営会社株式会社ワイズコーポレーション

メンターキャピタル|赤字決算・税金滞納中でも柔軟審査

ファクタリングのメンターキャピタル

メンターキャピタルは、審査通過率92%、手数料2.0%〜で対応するファクタリング会社です。他社で断られた法人にも柔軟な独自審査を行っています。

メンターキャピタルの特徴
  • 審査通過率92%(自社調べ・2026年10月時点)
  • 最短当日に振込完了
  • 赤字決算・税金滞納中の事業者にも相談実績あり
  • 個人事業主も利用可能

税理士のコメント
他社の審査に通らなかった法人の”次の相談先”として位置づけるとよい会社です。柔軟審査をうたう会社は手数料がやや高めになる傾向があるため、複数社の見積もりと比較したうえで選んでください。

事業者名メンターキャピタル
対象事業者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額下限なし〜1億円
手数料2.0%〜
審査スピード最短30分
入金スピード最短30分〜即日
契約種類2社間、3社間
必要書類本人確認書類、通帳コピー、請求書
審査通過率92%(自社調べ・2026年10月時点)
オンライン完結対応可能
設立2009年9月
本社所在地東京都新宿区四谷4-30-13
運営会社株式会社メンターキャピタル

ファクタープラン|法人限定・300万円以上の大型債権向け

ファクタリングのファクタープラン

ファクタープランは、300万円以上の売掛債権から買取できる法人限定のファクタリング会社です。

ファクタープランの特徴
  • 法人限定・大型債権に特化
  • 最短60分で現金化
  • 10秒スピード見積もり
  • 事務手数料・出張手数料なし

税理士のコメント
300万円未満の少額債権には対応していないため、少額の資金調達にはQuQuMoやアクセルファクターの方が向いています。大口の請求書をまとめて現金化したい法人向けの会社です。

事業者名ファクタープラン
対象事業者法人
買取可能額300万円〜
手数料1.8%〜
審査スピード非公開
入金スピード最短60分
契約種類2社間、3社間
必要書類請求書、通帳
審査通過率非公開
オンライン完結〇
設立2017年
本社所在地東京都豊島区池袋2-53-12
運営会社株式会社ワイズコーポレーション

PMG|年間取引件数8,600件以上・リピート率96%

ファクタリングのPMG

PMGは、年間取引件数8,600件以上、リピート利用率96%のファクタリング会社です。

PMGの特徴
  • 年間取引件数8,600件以上
  • リピート利用率96%
  • 最短2時間のスピード入金
  • 必要書類は3点のみ

累計買取額2,226億円、成約件数51,999件(2025年4月時点)の実績があります。

税理士のコメント
リピート率の高さから、継続的な取引実績を重視する法人に選ばれている会社といえます。2億円までの高額債権にも対応しているため、大口の資金調達を検討している法人にも向いています。

事業者名PMG
対象事業者法人・個人事業主・フリーランス
買取可能額50万円〜2億円
手数料1%〜
審査スピード最短2時間
入金スピード最短2時間
契約種類2社間、3社間
必要書類請求書、通帳、身分証明書
審査通過率非公開
オンライン完結〇
設立2015年
本社所在地東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
運営会社ピーエムジー株式会社

ビートレーディング|全国5拠点・注文書ファクタリングも対応

ファクタリングのビートレーディング

ビートレーディングは、2%〜の手数料と最短2時間の入金が目指せるファクタリング会社です。2012年創業、全国5拠点(東京・仙台・名古屋・大阪・福岡)で展開しています。

ビートレーディングの特徴
  • 取扱件数71,000社以上
  • 累計買取額1,550億円以上
  • 請求書がなくても注文書の時点でファクタリング可能
  • 専任オペレーター制度

赤字決算や税金滞納がある企業でも、売掛先の信用力次第で対応可能です。

税理士のコメント
全国に拠点があるため、対面での相談を希望する法人にも向いています。注文書の段階で資金化できる点は、納品前に資金が必要な建設業・製造業の法人にとって特に有効です。

事業者名ビートレーディング
対象事業者法人・個人事業主・フリーランス
買取可能額下限・上限なし
手数料2%〜
審査スピード最短30分
入金スピード最短2時間
契約種類2社間、3社間
必要書類請求書、通帳
審査通過率非公開
オンライン完結〇
設立2012年
本社所在地東京都港区芝大門1丁目2-18
運営会社株式会社ビートレーディング

日本中小企業金融サポート機構|非営利団体運営で手数料1.5%〜

日本中小企業金融サポート機構

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構は、非営利団体として手数料1.5%〜を実現しているファクタリング会社です。

日本中小企業金融サポート機構の特徴
  • 非営利の一般社団法人が運営
  • 買取金額の上限・下限なし
  • 24時間受付
  • 他の資金調達手段の相談にも対応

税理士のコメント
非営利団体としての運営コスト構造のため、業界の中でも手数料が低めに設定されています。一方で審査に他社より時間がかかるケースもあるため、即日性を最優先する場合は事前に電話で相談することをおすすめします。

事業者名一般社団法人日本中小企業金融サポート機構
対象事業者法人・個人事業主・フリーランス
買取可能額下限・上限なし
手数料1.5%〜
入金スピード最短3時間
契約種類2社間、3社間
必要書類請求書、通帳
審査通過率非公開
オンライン完結〇
設立2017年

AGビジネスサポート|上場企業グループの安心感

ファクタリングのAGビジネスサポート

AGビジネスサポートは、上場企業グループが提供するファクタリングサービスです。

AGビジネスサポートの特徴
  • 上場企業グループ運営で信頼性が高い
  • 買取対象債権は1万円〜1億円と幅広い
  • 会員登録により最短即日で現金化
  • 2社間・3社間の両方に対応

税理士のコメント
グループの信用力を重視する法人に向いています。買取可能額の幅が広いため、少額から大口まで同じ会社で完結させたい法人にも使いやすい設計です。

事業者名AGビジネスサポート
対象事業者法人・個人事業主・フリーランス
買取可能額1万円〜1億円
手数料2%〜
入金スピード最短即日
契約種類2社間、3社間
必要書類請求書、入金済み請求書、通帳、身分証明書
審査通過率非公開
オンライン完結〇
設立2001年

法人向けファクタリングとは?融資との違い

法人向けファクタリングとは、会社が持つ入金前の売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却し、支払期日より前に現金化する資金調達の方法です。借入ではないため負債は増えず、審査では自社の決算内容よりも売掛先の信用力が重視されます。

銀行融資との主な違いは次の3点です。

項目ファクタリング銀行融資
性質売掛債権の売却(負債は増えない)借入(負債が増える)
審査対象主に売掛先の信用力自社の決算内容・信用情報
スピード最短数時間〜即日数日〜数週間

赤字決算や税金滞納があっても、売掛先の信用力次第では利用できる可能性がある点が、銀行融資と大きく異なるポイントです。

法人がファクタリングの審査で見られる4つのポイント

法人向けファクタリングの審査では、主に次の4点が確認されます。

売掛先の信用力

最も重視されるのが、請求書の取引先(売掛先)の信用力です。売掛先が上場企業・官公庁・大手企業であるほど、審査は通りやすくなる傾向があります。

自社の決算内容が赤字であっても、売掛先の支払い能力が高ければ利用できる可能性があります。

売掛金が実在するか(請求書と入金履歴)

請求書の内容と、過去の入金履歴(通帳)に矛盾がないかが確認されます。架空の請求書や、他社にすでに譲渡済みの債権(二重譲渡)でないかを見極めるための審査です。

支払期日までの期間

支払期日が近いほど、ファクタリング会社にとっての未回収リスクが下がるため、審査に通りやすくなる傾向があります。逆に支払期日が数か月先の場合、対応できる会社が限られることがあります。

設立年数と取引実績

自社(申込企業)の設立年数や事業実績も、参考情報として確認されることがあります。ただし、法人向けファクタリングでは自社の決算内容より売掛先の信用力が優先される点が、銀行融資との大きな違いです。

法人向けファクタリング会社の選び方

経営者がファクタリングで失敗しないために、以下の6つの基準でファクタリング会社を選んでください。

法人向けファクタリング会社を選ぶ6つの基準
  • • 設立3年以上のファクタリング会社であること
  • • 土日祝日含む24時間365日受付していること
  • • 最短2時間以内で入金できること
  • • 買取可能額の上限・下限がないこと
  • • 必要書類が少なくオンライン完結すること
  • • 債権譲渡登記を条件にしない会社を選ぶこと

設立3年以上のファクタリング会社であること

まずは、ファクタリング会社が健全に経営されている指標のひとつとして、設立3年以上の会社を選ぶことをおすすめします。

企業生存率は創業3年で88.1%といわれています。初めてのファクタリング取引に不安がある場合、一定期間継続している会社を選ぶと安心材料になります。

企業生存率の推移グラフ

画像引用元:中小企業庁|中小企業白書

土日祝日含む24時間365日受付していること

ファクタリングの審査スピードは、経営者の意思決定において重要な要素です。多忙な経営者は平日日中に連絡が取れるとは限りません。土日祝日や深夜でも申込を受け付けている会社を選びましょう。

最短2時間以内で入金できること

ファクタリングを利用する多くのケースでは、決済期日が数日以内に迫っています。中小企業庁も「期日前に割引して資金化することで機動的な資金調達が可能になる」とファクタリングのメリットを挙げています。最短即日、可能なら最短2時間程度で入金まで完了する会社を優先しましょう。

参考:国立国会図書館|売掛債権流動化

買取額の上限・下限がないこと

法人の資金調達ニーズは、数千万円から1億円以上になることもあれば、少額債権であることもあります。その都度会社を変えるのは審査可否や手数料率の検討において負荷が大きいため、買取上限・下限がない会社を選ぶと効率的です。

必要書類が少なくオンライン完結できること

ファクタリングは銀行融資と比較して審査の手間が少ないことがメリットのひとつです。必要書類は通常、請求書・通帳・場合により決算書や登記簿謄本ですが、事業計画書のような複雑な書類は不要な会社がほとんどです。

債権譲渡登記を条件にしない会社を選ぶこと

法人契約では、債権譲渡登記を必須とする2社間ファクタリングの会社もあります。登記すると法務局で登記事項証明書が閲覧できる状態になり、取引先や銀行に資金繰りの状況を知られるリスクが生じます。取引先に知られたくない場合は、登記の留保(または不要)を明記している会社を選びましょう。

法人がファクタリングを利用するメリット

法人がファクタリングを利用することで得られる大きなメリットを解説します。

法人がファクタリングを利用するメリット
  • 最短即日で資金調達が目指せる
  • 銀行評価を改善できる可能性がある
  • 銀行融資と併用できる
  • 取引先の倒産リスクを軽減できる

最短即日で資金調達が目指せる

ファクタリングのメリットは最短即日での資金調達です。請求書と通帳のコピーだけで、決算書なしに審査申込ができ、最短即日入金が可能な会社もあります。

銀行評価を改善できる可能性がある

ファクタリングで得た資金で利子付きの負債を返済すると、貸借対照表のスリム化につながります。自己資本比率が向上して財務体質が改善し、結果として銀行評価が向上し、今後の融資を受けやすくなる可能性があります。

顧問先での相談事例

資金繰りが苦しい製造業のA社(年商約3億円)では、短期借入金の一部をファクタリングで得た資金で圧縮したところ、翌期の決算で自己資本比率が改善し、その後の追加融資の相談がスムーズになったケースがありました。ファクタリングの手数料負担と、銀行評価改善によるメリットを比較したうえで判断することをおすすめします。

銀行融資と併用できる

ファクタリングは借入ではなく売掛債権の譲渡であるため、銀行融資の審査枠とは別に利用できます。買取を希望する請求書の取引先の信用力が重要になるため、銀行融資よりも必要書類が少ない点も特徴です。

ファクタリングが借入に該当しない根拠
  • ファクタリング会社が償還請求権を持たない(ノンリコース)契約であること
  • 手数料が、実質的な金利とみなされるほど高額ではないこと

参考:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起

取引先の倒産リスクを軽減できる

一般的にファクタリングは償還請求権なし(ノンリコース)の契約です。買取した請求書の取引先が倒産した場合、支払いを受けられないリスクはファクタリング会社が負います。手数料を支払う代わりに、自社は取引先の倒産リスクを軽減できるという仕組みです。

なお、償還請求権あり(買い戻し義務のある)契約は、実質的に貸付とみなされる可能性がある点にご注意ください。正確な法的評価は契約内容によって異なるため、不安がある場合は弁護士・税理士にご確認ください。

参考:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起

法人がファクタリングを利用するデメリットと対策

ファクタリングを利用するときのデメリットについても解説します。

法人がファクタリングを利用するデメリット
  • 銀行融資の利息より手数料が高い
  • 請求書以上の金額は調達できない
  • 取引先に通知されバレるリスクがある

銀行融資の利息より手数料が高い

ファクタリング手数料は、一般的に銀行融資の利息より高くなります。契約種別ごとの手数料相場は次のとおりです。

ファクタリング種別手数料相場
2社間ファクタリング5〜20%
3社間ファクタリング1〜10%

例えば、支払期日まで1か月の請求書を手数料5%でファクタリングした場合、実質的な負担は年利換算でおよそ60%相当になります。銀行融資(年利1〜3%程度が一般的)と比べると、継続利用には不向きなことがわかります。

ファクタリングは「ここぞ」というときのスポット利用に絞り、恒常的な資金繰りの改善は別途検討することをおすすめします。

▶ファクタリングの手数料の解説記事

請求書以上の金額は調達できない

ファクタリングは、すでに発生している売掛債権の回収権を買い取る仕組みにすぎず、請求書に記載された金額以上は調達できません。直近の売上・受注状況に大きく左右される資金調達方法です。

請求書の金額だけでは必要資金に届かない場合は、法人向けに即日融資できるビジネスローンも選択肢になります。

▶法人向けに即日融資できるビジネスローンの解説記事

取引先に通知されバレるリスクがある

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

主に3社間ファクタリングでは、取引先への通知が必要になるため、資金繰りの厳しさを知られるリスクがあります。取引先に知られたくない場合は、2社間ファクタリングを選び、債権譲渡登記の留保(または不要)を明記している会社を選ぶことで対策できます。

詳しくは「取引先にバレない2社間ファクタリングのおすすめ会社の解説記事」もご覧ください。

法人のファクタリングサービス利用例

ファクタリングを利用しやすい業界で各社がどのように利用しているか、事例を紹介します。

建設業

工期が長く、入金までのサイトが長い建設業は、資金繰りが厳しくなりがちです。実は、ファクタリングについて国土交通省では「下請債権保全支援事業」として、下請けの建設会社が保有する債権に対してファクタリング会社が支払いを保証する仕組みを整備して債権の保全を支援しています。

詳しくは「建設業におすすめのファクタリング会社の解説記事」をご覧ください。

IT

大規模なアプリ・システム開発やWebサイト制作など、数か月~1年の期間をかけて数百万円から数千万円規模の受託を行うIT業界でもファクタリングが活用できます。

詳しくは「IT業界向けファクタリング会社の解説記事」をご覧ください。

医療法人

診療報酬という倒産リスクが非常に低く入金まで50日~60日程度かかる売掛債権をもつ医療法人は、ファクタリング会社からすると債権買取がしやすい法人です。取引先が国保連なので通知されても資金繰りの厳しさのうわさが立たず、非常に低い手数料かつ高い審査通過率が期待できます。

詳しくは「医療機関のファクタリングに関する解説記事」をご覧ください。

法人がファクタリングを利用する流れ

法人がファクタリングを利用するときの一般的な流れをお伝えします。

ファクタリングを利用する流れ
  1. 審査申込(オンラインフォームまたは電話)
  2. 必要書類の提出・審査(請求書、通帳のコピー、本人確認書類など)
  3. 契約内容の確認および締結(手数料・償還請求権の有無を必ず確認)
  4. 入金
主な必要書類
  • 請求書(買取対象の売掛金がわかるもの)
  • 通帳のコピー(入出金履歴の確認用)
  • 本人確認書類、登記簿謄本(会社によっては省略可)
  • 決算書(求められない会社も多い)

法人向けファクタリングに関するよくある質問

法人向けファクタリングを利用するときのよくある質問にお答えします。あらためてファクタリングの概要を知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください。

▶「ファクタリングとは?」に答える仕組みや概要の解説記事

大手のファクタリング会社はどこですか?

国土交通省の「下請債権保全支援事業」では、みずほファクター、三菱UFJファクター、オリックス、SMBCファイナンスサービスといった銀行系ファクタリング会社が選ばれています。

独立系・ノンバンク系では、創業2012年のビートレーディング、一般社団法人オンラインファクタリング協会所属のQuQuMoなど、設立から一定年数が経過している会社が実績面で安心材料になります。

中小企業でもファクタリングは利用できますか?

利用可能です。中小企業庁の資料でも、卸売業や製造業の中小企業がファクタリングを活用する事例が紹介されています。建設業向け支援事業では、資本金20億円以下または従業員1,500人以下の中小・中堅企業が対象です。

ファクタリング会社はどんな仕組みで儲けているの?

ファクタリング会社の主な収益源は、請求書を買い取る際の買取手数料・事務手数料です。

振込や取り立ての事務コストに加え、売掛債権の管理コストや対抗要件具備(二重譲渡防止)のコストも発生するため、手数料が利益の源泉になっています。大口取引になりやすい法人案件に力を入れている会社が多いのはこのためです。

ファクタリングにおけるコストの一例

引用元:国立国会図書館|売掛債権流動化

手数料が安いファクタリング会社を教えてください

入金スピードが速く取引先に通知されない2社間ファクタリングと、手数料が安い3社間ファクタリングでは、手数料相場が異なります(上記「手数料相場」の表を参照)。

手数料の下限だけで比較すると、0.5%〜のアクセルファクターや財務再生支援センターが低めですが、実際の適用率は売掛先の信用力によって変動するため、必ず見積もりで確認してください。

少額債権でも買取できますか?

可能です。10万円程度の小口売掛債権の現金化事例も少なくありません。建設業支援事業では債権額合計100万円以上を目安としつつ、ファクタリング会社ごとに下限額の設定が異なります。少額債権に対応する会社の一覧は「少額のファクタリング会社の解説記事」で詳しく解説しています。

個人事業主でも利用できますか?

利用可能です。QuQuMoやベストファクターなど、本記事で紹介した会社の多くは個人事業主にも対応しています。詳しくは「個人事業主向けファクタリング会社の解説記事」をご覧ください。

ファクタリングは法人税に影響しますか?

ファクタリングの手数料は全額損金計上できるため、利用によって法人税が増えることはありません。

例えば、100万円の売掛金を手数料10%(10万円)でファクタリングした場合の仕訳は次のとおりです。

借方金額貸方金額
現金(普通預金)900,000円売掛金1,000,000円
売上債権売却損100,000円  

売上債権売却損(または雑損失)として処理されるケースもあり、手数料10万円は経費として全額損金計上できます。なお、債権譲渡は消費税法上の非課税取引にあたるため、消費税はかかりません。

詳しくは「ファクタリングの仕訳例・勘定科目・税務処理の解説記事」「ファクタリングの手数料の消費税に関する解説記事」もご覧ください。

ファクタリングは「やばい」という話を聞きました。

ファクタリングの利用自体に問題はありません。

ただし、一部にヤミ金融まがいの悪質業者が「偽装ファクタリング」の形で参入しているのも事実です。「審査なし」「必ず通る」を強調する業者、契約書を交付しない業者、償還請求権あり(買い戻し義務)の契約を通常のファクタリングとして案内する業者には注意してください。

詳しくは「ファクタリングが『やばい』とされる問題についての解説記事」で悪質業者の見分け方を解説しています。

まとめ

法人向けファクタリングは、銀行融資が間に合わない場面や、赤字決算で融資が難しい場面での有効な選択肢です。ただし手数料は銀行融資より高くなりやすいため、スポット的な利用にとどめ、根本的な資金繰り改善もあわせて検討することをおすすめします。

契約書の内容(特に償還請求権の有無、手数料の上限)は必ず確認し、少しでも不安がある場合は税理士などの専門家に相談することもご検討ください。

改めて迷ったらおすすめの法人向けファクタリング会社は以下の3社です。

スクロールできます
事業者名買取可能額手数料入金スピード契約の種類必要書類
QuQuMo下限・上限なし1%~(上限は個別見積もり)最短2時間2社間請求書
通帳
アクセルファクター30万円〜上限なし0.5%~最短2時間2社間/3社間請求書
通帳
財務再生支援センター下限・上限なし0.5%~8%最短2時間2社間請求書
本人確認書類
通帳

申し込む前に、押さえておきたいポイントをQ&Aでまとめました。気になる項目をタップしてご確認ください。

法人向けファクタリングの審査で見られる4つのポイントは?

①売掛先(取引先)の信用力
②請求書と入金履歴に矛盾がないか(売掛金の実在性)
③支払期日までの期間
④自社の設立年数・取引実績

中でも最も重視されるのは、自社の決算内容ではなく売掛先の信用力です。

法人向けファクタリング会社を選ぶ6つの基準は?

①設立3年以上
②24時間365日受付
③最短2時間以内の入金
④買取可能額の上限・下限なし
⑤必要書類が少なくオンライン完結
⑥債権譲渡登記を条件にしない

取引先にファクタリングの利用を知られたくない場合、どうすればいい?

取引先への通知が必要な3社間ではなく、2社間ファクタリングを選びます。さらに、債権譲渡登記を必須としない(登記を留保・不要にできる)会社を選ぶことで、法務局での登記事項証明書からも知られるリスクを避けられます。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで、手数料相場はどのくらい違う?

2社間ファクタリングは5〜20%程度、3社間ファクタリングは1〜10%程度が相場です。取引先への通知が不要な2社間の方が、ファクタリング会社のリスクが高いため手数料も高くなる傾向があります。

ファクタリングを利用すると、銀行からの評価にどう影響する?

得た資金で利子付きの負債を返済すれば、貸借対照表がスリム化し自己資本比率が改善します。結果として銀行からの評価が向上し、その後の融資を受けやすくなる可能性があります(記事内の顧問先相談事例でも紹介)。

業種別の活用事例として挙げられているのは?

建設業(国土交通省の下請債権保全支援事業)、IT業界(大型受託案件の資金化)、医療法人(診療報酬債権は倒産リスクが低く低手数料・高通過率が期待できる)の3業種が紹介されています。

ファクタリング利用の基本的な流れは?

①審査申込(オンラインまたは電話)→②必要書類の提出・審査(請求書・通帳のコピー・本人確認書類など)→③契約内容の確認・締結(手数料・償還請求権の有無を必ず確認)→④入金、の4ステップです。

記事内で「迷ったらここ」として厳選されている3社は?

QuQuMo(買取上限・下限なしでオンライン完結)、アクセルファクター(手数料0.5%〜で審査通過率93.3%)、財務再生支援センター(財務コンサル相談も可能)の3社です。

本記事の評価基準・調査方法:掲載社数12社は、法人取引に対応するファクタリング会社の公式サイト記載情報をもとに、①手数料の上限開示の有無、②買取可能額、③入金スピード、④運営実績(設立年・取扱実績)の4項目で比較し、税理士が選定しました。広告主からの掲載料の多寡は、掲載順位に影響しません。

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この記事を書いた人

最高のIT税理士法人代表社員税理士。
大阪で工場を営む祖父・父のもとで育つ。黒字でも資金繰りに追われる中小企業経営の厳しさを間近で見てきた経験から税理士を志し、現在は中小企業の資金調達支援を専門分野のひとつとする。
融資・補助金に加え、ファクタリングを含む資金調達手段の手数料構造や法的リスクについても、わかりやすい解説を心がけている。
中小企業庁認定「認定経営革新等支援機関」として、日々顧問先の資金繰り相談に対応。

税理士
(東海税理士会浜松西支部:登録番号140023号)
行政書士
(静岡県行政書士会静岡支部:登録番号24170888号)
認定経営革新等支援機関
(中小企業庁第66号認定番号:106622000601号)

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